
MYQ Breathing Methodのレッスンにおいて大切になるトンレンについて簡単に説明したいと思います。
この行法は古式マスターヨーガにおける中心の行法になります。
トンレンとはチベット語で、トン=与える、レン=受け取る、という意味です。チベット仏教、チベット密教においてトンレンは他者への慈悲の心を育むための瞑想法で、自分の苦しみやエゴを手放して他者の幸福を願う姿勢を養うための行法です。
サンスクリットではディヤーナ、サマーパッティとも言われ、内丹法では「定(じょう)」と呼ばれます。
MYQ Breathing Method では、慈悲の瞑想とは違う形でこのトンレンを使っていきます。私の師匠である気塾の木村先生により構築されたシステムになります。
トンレンでは自分と他者の氣を循環させることにより、精神融合・感覚融合を行い相手の今の状態を読み解くことができます。
正しい呼吸法を学び氣を出すことをコントロールするようになることができるようになれば、誰でもこのトンレンを使うことができます。
氣は吐く息と共に体内から出て吸う息と共に体内に入ってきます。
精神融合を行い、他を理解することで、そこになぜ?という相手を気遣う気持ちが生まれます。その相手を気遣う気持ちから感覚融合が生まれます。
そして、精神融合・感覚融合の中に不必要なものがあれば、反対の波(感情)を作り出して相手に送る、精神移植を行います。
このトンレンの手法は、うつ病 や自律神経失調症などの疾患に対して、薬を使わない改善方法として、古来よりマスターヨーガにおいて使用されてきた手法になります。
そしてトンレンに習熟していくことでより細かい波にも感応することができるようになります。それには自身の波による誤差の調整と呼吸法による気力の調整がとり大切になってきます。
最終的には全てのものとの調和を目指し、全てを知ることで己を知る。
そうなるための行法になります。
