
南インドケララ州が発祥のヨーガでバラモンのためのヨーガと言われています。
約3500年の間受け継がれてきたと言われているが、もっと古い可能性もあります。
現在に続く様々なヨガの元になった流派の一つです。
古式マスターヨーガはサンスクリット語で「フールべシャールアーチャリャーヨーガ」と呼ばれ、フールべシャールは古の、アーチャリャーは導師(先生)という意味があります。पूर्वेषामाचार्ययोग (pūrveṣāmācāryayoga)
古式マスターヨーガという名称は、わかりやすいように私の先生で気塾を主宰されている木村先生が付けた名前になります。
このヨーガがどのように継承されてきたのか?
先生が生徒の家に滞在し 、密かに修行をさせることで継承されてきたそうです。書物に残すことは禁止され、全て口伝で継承されてきました。ですが、時代が変わりそのままの継承のやり方では、いつかこの技術がなくなってしまう、という懸念から全てを公開することはできませんが、こうして文字にして残すことが可能になりました。
南インドはアーユルヴェーダ医学、シッダ医学の発祥地で、古式マスターヨーガはアーユルヴェーダの中で生まれたと伝わっていますが、シッダ医学とも深い関係があるようです。アーユルヴェーダはサンスクリット語で、シッダ医学はタミル語を用いて継承され、両者の医療システムや技法には違いがあります。
ですが、ヴェーダの知識を基盤にしていること、身体・心・魂のバランスを重視していること、五大元素(地・水・火・風・空)が人体や宇宙の基本構成要素として考えられているなどの共通点もあります。
アーユルヴェーダはその後、インド全土に広まり、特に北インドで発展しました。シッダ医学は南インドで発展しました。
古式マスターヨーガは陰の氣を扱うのに適しており、MYQ Breathing Method では、1段目・4段目で古式マスターヨーガの呼吸法を用います。(段はもっとありますが、公開可能なのはここまでです。)
古式マスターヨーガがなぜバラモンのためのヨーガと呼ばれるのか?
このヨーガはバラモンの間で受け継がれてきたものとして伝わっています。バラモンというのは司祭階級で、戦士・王族よりも高い階級にありました。宗教儀式を行ったりヴェーダを学習、そしてその知識を教えることを職務としその地位は親から子へと受け継がれていきました。ですが、中にはその地位を受け継ぐには未熟だと思われる人物もおり、そういった人物が古式マスターヨーガをすることで、氣の循環が促進され、エネルギーに満ち、身体・精神が強化されていったと伝わっています。帝王学として権力者の間で修行が重ねられてきたヨーガになります。
